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機械設計に向いてる人は?実際に活躍しているのはどんな人?

筆者は機械設計を生業にして10年以上経ちますが、様々な人に出会って「この人は機械設計に向いてる人だな」や「逆にこの人は機械設計に向いてないな」と感じることがあります。

また実際に活躍している機械設計者を見て「こういう人が活躍するのか」というのもなんとなく分かってきました。

そこで本記事では機械設計に向いてる人や、実際に活躍している人はどんな人なのかを紹介したいと思います。

  • 機械設計の仕事をしているけど中々上手くいかない...
  • 機械設計者としてもっと活躍したい
  • 機械設計に向いてるタイプを知りたい

という人はぜひお読みください。

本記事は転職サイトなんかに多く書かれている上辺だけの情報ではなく、現役機械設計者としての経験から得た生の声を届けます。

※筆者の経歴的にFA業界に偏っている場合がありますが、ご容赦ください。

転職サイトとかにある「機械設計に向いている人」の記事は正しいのか

「機械設計 向いてる人」でGoogle検索すると、転職サイトがずらーっと並んででてきます。

その中でどんな事が書かれているかというと、

  • モノづくりが好き
  • コツコツした作業が得意
  • PC操作が苦じゃない
  • 学び続けられる

という人が機械設計に向いているという内容です。

でもこれって正直、機械設計というよりほとんどの仕事に当てはまる内容です。

この内容が向いてない人ってことは社会人としても厳しいと思うんです。

唯一「モノづくりが好き」というのはそうだと思いますが、エンジニア向けの記事なのでとってつけたように感じてしまいます。

それもそのはずで、このような記事を書いている人は記事を書くのが専門なので、機械設計の経験もなければ製造業の経験すらない人ばかりです。

記事の内容もネットで得た情報や他の記事の使いまわしが数多くあり、万人向けに読めるような薄い内容になってしまうのだなと思います。

なので、本質的なことはこれらのサイトからは分かりません。

実際に機械設計者として活躍している人ってどんな人?

じゃあ本当のところはどんな人が機械設計に向いているのでしょうか。

それを知るためにも、まずはじめに機械設計者として活躍している人がどんな人かを深堀していきます。

「活躍している」ということは「向いているから活躍できている」ということなので、活躍している人を分析できればそれと同時に向いている人のタイプも分かるからです。

私が「この人は機械設計者として活躍してるな」と感じている人は、

  • 情報を取りに行くのが早い
  • 情報を自分のところで止めない
  • 他部署との連携が素早い
  • 設計根拠をもって設計している
  • 色んなアイデアを知っている

となります。

これを見て分かる通り、コミュニケーションに関係するところが多いです。

機械設計の仕事は「機械の仕様」についての情報が1番重要になります。

基本的に設計作業は仕様書通りに進めていくことになるのですが、この仕様が決まっていなかったり、仕様書に書いてある内容があきらかに間違っている場合があります。

この場合は顧客に仕様の不明点の確認をするのですが、活躍している設計者はこの確認が早い特徴があります。

上司から「早く仕様の確認して!」とせかされてからようやく確認を取り始める設計者がいますが、総じて仕事が遅い傾向がみられます。

仕事を始める前に作業全体を見て、あらかじめつまずきそうなところを予想して動きましょう。

このことは逆に情報を渡す側の立場でも同じと言えます。

外注の設計者に設計を依頼する時などは、仕様を設計前に伝達します。

その際に古い情報の仕様書を渡したり、そもそも必要な情報を伝えられていない人が結構います。(守秘義務の関係で情報を渡せない場合は仕方ありません)

恐らく「情報をまとめる時間が無い」とか「情報を伝えるのを忘れていた」という理由で情報が渡せてないのだと思いますが、情報不足や不正確な情報は=設計ミスとなり得ます。

情報は最新のものを正確かつすぐに伝えるようにしましょう。

また設計自体に関しては、「設計根拠を持っている」と「色んなアイデアを知っている」設計者は優秀です。

これはアイデアを閃くような天才型である必要はなく、「必要な計算を必要なタイミングで実施する」ことや「色んな機械を見る(知る)」ことが出来れば実現可能です。

以上が私が思う機械設計者として活躍するタイプになりますが、実は「練りに練って画期的なアイデアを発明した」というのは機械設計者にとってあまり重要ではありません。(開発は別です)

つまり、Q.C.Dが優れているのは「既存のシンプルなアイデアを組み合わせた設計」ということになります。

もちろん画期的アイデアを出せるだけのスキルがあることは素晴らしいですが、今までの経験上それで上手くいった例をあまり見ていない(神的な機械調整をしないとまともに動かない、または複雑な機構すぎてちょっとしたメンテや改造がかなり大変...等々)のでこの考え方は割と正しいと思ってます。

なので、「自分一人でコツコツ時間をかけて新しいアイデアを考える」ことに時間を割いている機械設計者はちょっと危険です。

自分が知っている知識だけで設計を完結させるのではなく、「こんな機構知らない?」と周りに聞いてみたり、自分が設計していない機械を見て、アイデアの引き出しを広げられる行動をしていきましょう。

またこれから機械設計者になろうという人で「人とコミュニケーションを取るのが苦手だから機械の設計をする」というのも、上記と同じ理由からあまり良い考えでないので注意しましょう。

残念なことに、自分ひとりでできる設計なんてたかが知れてます。先人設計者たちの知恵を借りていきましょう。

以上が機械設計で活躍しているタイプになります。

このことを機械設計に向いている人のタイプに変換すると、

  • 正しい情報の取得、伝達を第一優先に動ける人
  • 分からない事は自分ひとりで抱え込まず、周りを巻き込んで早期に解決できる人

となります。

どうでしょうか?この結果は割と合っているんじゃないかなと思います。

まとめ

今回の記事では、機械設計で活躍してる人をもとに、機械設計に向いている人を次のように考察しました。

機械設計に向いている人
  • 正しい情報の取得、伝達を第一優先に動ける人
  • 分からない事は自分ひとりで抱え込まず、周りを巻き込んで早期に解決できる人

今現在機械設計の仕事をしていて、仕事が中々上手くいかなかったり、設計者として伸び悩んでいると感じている人はこのことを意識して立ち回ってみると改善できるかもしれません。

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