センサから伸びてる線には茶、青、黒の3本の線が出ていますが、この線にはそれぞれどんな役割があるのかを説明します。
我々が選定するセンサには基本的に以下の3本の線が出ています。
電源線+(茶色)
電源線−(青色)
出力線(黒色)
このうち電源線の2本は電気を通す為に必要な線なので基本的に全てのセンサについています。
出力線はその名の通りセンサがONしたら電気がセンサから出力される線で、センサONをPLCに伝える役割を担っています。
よく使われる透過型の光電センサを例にすると下の図のようなイメージです。

投稿側は常に光を出すだけなので電源線の2本だけとなっています。
ワークを検知(光を遮断)したら出力をONしてPLCに知らせることで、PLCは次の動作(例えばワークを押し出すシリンダの電磁弁に信号を送るなど)に移ることができます。
この3本の配線方式は多くのセンサで採用されており、この配線方式のことを「3線式」と呼びます。
基本的にセンサの出力は1点ですがセンサの種類や機能によって出力点数が2点、つまり出力線が2本の場合があります。その場合は4線式となります。
4線式の例えとして、出力数1(3線式)の場合は閾値に対して単純なオンオフしか判別できませんが、出力数2(4線式)の場合は閾値を一つ追加して光量の差を判別することができます。
このように出力点数が多い=多機能と覚えておけば大丈夫です。
3線式の他に2線式という配線方式がありますが、こちらは電源線の+線が出力線も兼ねているという方式です。
配線数が減るので配線工数が減るメリットがありますが、PLCが2線式の対応をしていない場合があるので注意が必要です。
3線式はどのPLCでも対応しているので、”古い設備の置き換え前が2線式だから2線式が必要”だとかの理由がない限りは3線式を選択しておけば大丈夫です。
またお客さんの仕様で3線式を指定されてる場合もあります。
以上が基本的なセンサの出力配線の考え方になります。
コメント
本日アップされたセンサの線数に関する記事読みました。知らなかった知識を一つ増やせました。感謝します。
ちなみなセンサの線数を描いた絵が、投受光で逆になっている気がします。
また時々参考にさせていただきます。
>>野生児さん
お役に立てて良かったです!
センサの絵、確かに逆でした。
教えていただきありがとうございます。