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圧縮ばねの得意、不得意の解説【選定のツボ】

圧縮ばねの得意、不得意の解説【選定のツボ】 機械設計の知識

「圧縮ばね」は様々な機械で使われています。

機械設計者なら必ず選定することになるので、ここで紹介する「圧縮ばねの選定のツボ」を把握しておきましょう。

圧縮ばねの選定のツボ

まずは、圧縮バネを選定する際に気を付けたいポイントを紹介します。

圧縮ばねが途中で曲がらないようにする

長さが長い圧縮ばねを使う場合は、ばねが途中で曲がってしまわないようにガイドを併用しましょう。

簡単な方法がノックピンをばねの内側に設置してガイドにする方法です。

目安としては、「伸びた状態の半分程度の長さ」はガイドしてあげましょう。

縮む量でばねの寿命が変わる

圧縮ばねは縮む量で寿命が変わります。

顕著な例でいうと、縮み量が10%増えるだけで、寿命が100万回から30万回まで下がる圧縮ばねもあるので注意しましょう。

圧縮ばねの苦手パターン

次に、圧縮ばねが苦手なパターンを説明します。

圧縮ばねは基本的に、「真っ直ぐ駆動する箇所」と、「ストローク量が少ない箇所」に適しているので、それ以外の場面では注意が必要です。

長ストロークできない

ストローク量が多いとその分ばねが縮む量が多くなります。

すると、「伸びた状態」と「縮んだ状態」で発生する力が大きく変わってしまうので、欲しい力から大きく離れてしまいます。

ストローク量が多いところは「引っ張りばね」を使いましょう。

スペース的にどうしても圧縮ばねしか選べない場合は「超タワミ用ばね」という圧縮ばねがあるので、それを使いましょう。

斜め取り付けはNG

斜めに駆動する場所も圧縮ばねは苦手です。

斜めだとばねが部品と擦れてしまい、ばねが削れることで寿命が縮んでしまいます。

斜めの角度が大きいところは圧縮ばねではなく、「引っ張りばね」または「トーションばね(ねじればね)」を使用しましょう。

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