近年、AutoCADの価格上昇を受けAutoCAD互換のCADソフトが注目を集めています。
そのCADソフトの中でも「ZWCAD」はユーザー数も多く、国内、海外問わず世界中の大手企業が利用しているCADです。
そこで、この記事では以下のことを解説していきます。
CADのコストを下げたい!だけど機能や能力は下げたくない!という方はぜひご覧ください。
ZWCADとは?AutoCADとは何が違うの?
ZWCADはZWSOFT が開発する2次元の汎用CADで、主に中国に拠点を置き開発を行っています。
日本へは2007年に参入し、現在では90か国以上の国で90万を超えるライセンスを販売しています。
ZWCADはAutoCADと同様の機能や操作性を持ちつつも価格をかなり低く抑えたCADで、AutoCADからの移行もスムーズに行うことができるのが特徴です。
データの整合性で問題が起きたケースはなく、AutoCAD⇔ZWCAD間でのDWGデータのやり取りでエラーの心配もありません。
ZWCADとAutoCADの価格比較
まずZWCADとAutoCADの価格を比較してみます。
簡易版 | 簡易版 | フル機能版 | フル機能版 | |
ZWCAD Std | AutoCAD LT | ZWCAD Pro | AutoCAD | |
価格(税込) | ¥96,800 | ¥68,200 | ¥129,800 | ¥220,000 |
期間 | 永年(買い切り) | 1年 | 永年(買い切り) | 1年 |
バージョンアップ | ¥27,500 | ¥68,200 | ¥33,000 | ¥220,000 |
6年間利用での参考価格 ※3年ごとにバージョンアップ |
¥151,800 | ¥409,200 | ¥195,800 | ¥1,320,000 |
AutoCADは毎年費用のかかるサブスクリプション制のみなので、簡易版のAutoCAD LTを利用するには毎年68,200円のコストがかかります。(フル機能版は220,000円)
一方ZWCADは買い切りなので料金支払いは一回のみとなり、バージョンアップも任意なのでかなり費用を抑えることができます。(ZWCADは3年ごとのバージョンアップを推奨しています)
例えばこの表でも分かる通り、フル機能版を6年利用した場合ではZWCADとAutoCADでは約110万円もの差がでます。(ZWCAD:購入+バージョンアップ2回、AutoCAD:購入+毎年更新)(別途割引等あり)
CADは数年~十年以上使うことが当たり前なので、価格の安いZWCADを長年使用すればするほど費用メリットを受けることになります。
ZWCADはこんな人や企業向け
個人事業主やベンチャー企業向け
個人事業主やベンチャー企業はCADに大金をかけられないケースが多く、AutoCADを何台も揃えるのはかなりの金額負担になってしまいます。
しかしAutoCADが無いせいで「取引先からDWGデータを要求されていても、AutoCADが無いから対応できない」といったことで取引チャンスを逃してしまうのはもったいないです。
そこでAutoCADと同機能のZWCADを利用することで、金額負担を抑えつつも取引チャンスを増やすことが可能となります。
実際のユーザーがZWCADを選んだ理由
順調にシェアを伸ばしているZWCADですが、ここでZWCADが選ばれた理由を紹介します。(公式HPより引用)
AutoCADがサブスクリプション制になり、毎年の費用負担が大きくなってしまったので安価なZWCADに移行した。
お客さんの都合でDWGデータでのやり取りが必須となったが、自分達ではちょっとデータをいじれればいい。できるだけ低価格でDWGデータをいじれるCADを探した結果ZWCADに行き着いた。
ZWCADはAutoCADには無いネットワークライセンスが使用できるので、少数ライセンスを複数設計者で使いまわすことができた。CAD購入数を減らせたのでコスト削減ができた。
これらの例から分かることが、価格を理由にZWCADを選ぶユーザーが多いということです。
やはり価格の安さがZWCADが選ばれる一番の理由となるでしょう。
ZWCADを実際に使用してみた感想
実際にZWCADを使用してみましたが、感想を一言で表すとすれば、
「まんまAutoCADやん」です。
具体的に解説していきます。
AutoCADとの比較
上の画像はZWCADで実際に寸法を振っている時の画面ですがAutoCADを使っている人ならピンときますよね?
そうなんです。画面の上から下までほぼAutoCADなんです。
私は3DCADで作成した部品の部品図を作成するのにAutoCADを使用しているのですが、寸法の振り方や各種編集方法なども、ほぼAutoCADと同操作でいけます。
この操作方法であったり見た目であったりがAutoCADと同じなのは大きなメリットとなります。
※一部、「パナメトリック機能」と「ダイナミックブロック」はAutoCADの特許絡みで使用できないとのことですが、私はどちらの機能もAutoCADで使用したことがないので問題ではありませんでした。
また分からない事を調べる場合は、「ZWCAD」の検索ワードではヒットしないので、「AutoCAD」で検索した方がいいです。操作方法や表示がAutoCADとほぼ同じなので、AutoCAD向けの解決内容でも全然使えます。
以下にZWCADとAutoCADの機能比較一覧を載せます。
また私は試していませんが、オプション設定やカスタマイズ設定もAutoCADの設定を読み込めば同じ設定にすることができ、AutoCADと連動させていたソフトもZWCADで問題なく動くとのことです。
AutoCADと似ていることで生まれるメリット
AutoCAd主体のCAD界で見た目も操作性も違うCADを出したところで、ほとんどのユーザーは「また1から使い方を覚え直すのか…」と二の足を踏んでしまいますよね。
例えそのCADが安くて良い機能があったとしても、慣れるまでの時間と手間を考えると、価格面や機能面のメリットは霞んでしまいます。
そこで、AutoCADと同じ見た目で同性能のCADにすることで、ZWCADの価格メリットが生きてきます。
「同じ機能と使い方が出来るなら、そりゃあ安い方がいいよね」となりますよね。
まとめ
ここまでZWCADについて解説しましたが、やはり価格面で大きなメリットがあることが分かります。
簡易版 | 簡易版 | フル機能版 | フル機能版 | |
ZWCAD Std | AutoCAD LT | ZWCAD Pro | AutoCAD | |
価格(税込) | ¥96,800 | ¥68,200 | ¥129,800 | ¥220,000 |
期間 | 永年(買い切り) | 1年 | 永年(買い切り) | 1年 |
バージョンアップ | ¥27,500 | ¥68,200 | ¥33,000 | ¥220,000 |
6年間利用での参考価格 ※3年ごとにバージョンアップ |
¥151,800 | ¥409,200 | ¥195,800 | ¥1,320,000 |
ここで気を付けなければいけないのが、価格が高いからAutoCADはダメ!というわけではなく、価格が高い代わりに、シェアNO.1&DWGの元祖開発元という絶対的な信頼性があります。
ZWCADにはZWCADの、AutoCADにはAutoCADの良さがそれぞれあるということです。
それらのことを考慮して、自分や自社に合ったCAD選びを心掛けましょう。
※ZWCADは30日間フル機能を利用できるダウンロード版を無料ダウンロードできます。まずはお試しで使ってみて使用感や機能を確かめてみるのをオススメします。
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