【目的別】コスパの良い3DCAD用ノートパソコンを分かりやすく比較

「3DCADを動かすためのノートPCのスペック」が分からずに困っていませんか？

ノートPC選びで間違ったスペックを選んでしまうと、3DCADが起動すらしないといった問題が発生してしまいます。特にノートPCはデスクトップに比べてスペックが劣るので、モデル選びはより重要になります。

しかしノートPCには多くの種類があり、どのモデルが3DCADに適しているか分かりづらい問題があります。

そこでこの記事では、「価格を抑えつつも、3DCADが問題なく動かせるノートパソコンの選び方」を解説します。

※実際に私は本業で3DCADを毎日がっつり使っているので、その経験をもとに選んでいます。

また、「有名どころの3DCADが動くノートPC」の具体的なモデル紹介もあるので、パソコンのモデル選びが面倒！という方はぜひそちらをご覧ください。

3DCADを動かすのに必要なスペック

3DCADを使うには以下の表のスペックが必要になります。

CADソフト	CPU	GPU	メモリ	CAD価格
Fusion360	4 コア、1.7 GHz 以上	VRAM 1 GB 以上の専用 GPU	4 GB の RAM	¥61,600
Inventor	3.0 GHz 以上、4 コア以上	帯域幅 106 GB/秒の 4 GB GPU	16 GB の RAM	¥318,000
SolidWorks	3.3GHz以上	*認定済みのカードとドライバー	16GB以上	¥985,000
iCAD	1GHz以上	*認定済みのカードとドライバー	2GB以上	¥1,380,000
IRONCAD	2.0 GHz 以上のマルチコア プロセッサー	ミドルレンジクラス以上	16 GB 以上	¥898,000

さらに分かりやすくするために、作業を低負荷と高負荷の2つに分類すると次のようになります。

作業の目安	CPU	GPU	メモリ
低負荷向け	Core i5以上	Quadro P620以上	8GB以上
高負荷向け	Core i7以上	Quadro P4000 or RTX4000以上	32GB以上

副業で一点物の3Dモデルを作成したり、多くても数点の部品の組み合わせる3Dモデルの作成程度であれば”低負荷向け”のスペックを目安にしてください。逆に本業レベルで機械設備の3Dモデルを丸ごと制作するような使い方だと”高負荷向け”のスペックでないと処理落ちなどの不具合が発生します。

3DCADが動くおすすめノートパソコン

では実際に3DCAD使用に必要なスペックを満たすノートPCを紹介していきます。リンク先のノートPCは必要スペックを満たすモノを選んでいます。

基本的にCADを使用する目的のハイスペックPCは”ワークステーションモデル”と呼ばれ、一般向けモデルとは分けて掲載されています。

（※紹介している各社パソコンの価格や割引クーポンは変更されている可能性があります、ご注意ください）

Lenovo

Lenovoは「簡単には壊れない頑丈さ」や「カスタムの自由度」を武器に、多くの企業で採用されているパソコンメーカーです。有名なのがThinkPadシリーズで、現場でよく見かけるという方も多いです。

高スペック向けには”ThinkStation”シリーズがあり、3DCADや3DCGなどの高スペックソフトを使用する場合はこのシリーズから選ぶことになります。

低負荷向けノートパソコン(15インチ)

低負荷向けノートパソコン(17インチ)

高負荷向けノートパソコン (15インチ)

高負荷向けノートパソコン (17インチ)

HP

HP(ヒューレット・パッカード)は米国のコンピューター機器製造・販売企業です。

HP最大の特徴は、低価格ながら洗礼されたデザインにありますが、3年間の無償保証が付いてくるのも人気の１つとなっています。他メーカーのような割引クーポンなどはありませんが、その分最初から価格が低くなっているので、価格面でも引けを取りません。

高スペック向けには法人向けに”HP ZBook”シリーズが用意されているので、3DCAD用PCはこのシリーズから選ぶことになります。

※HPは個人向けと法人向けでページが異なります。HP ZBookは法人向けページからの購入になります。（個人でも問題なく購入できます）

低負荷向けノートパソコン(14インチ)

低負荷向けノートパソコン(15.6インチ)

低負荷向けノートパソコン(17.3インチ)

パソコンは数年ごとの定期的に更新が必要になります。

この記事で紹介したような、「スペックを満たしつつ価格も抑えられているノートパソコン」を選んで、無駄な出費を抑えましょう。