厚みのある部品に対してタップや位置決めピン穴を指示するとき、厚み全てを貫通する長さになっていませんか?
上の図のようにタップや位置決めピン穴が長いと、次のようなデメリットが発生します。
- タップやリーマの工具が折れる
- 特殊な工具が必要になる
- 穴が斜めになりやすくなる
これらのデメリットは無駄に加工費が上がる要因となり「百害あって一利なし」なので、タップ穴や位置決めピン穴は必要な分だけの長さにしましょう。
適切な長さは次の通りです。
【適切な穴深さ】
タップ深さ・・・タップ径の1.5〜2倍
位置決めピン穴深さ・・・位置決めピンの径の2倍
また下穴が貫通していた方がその後のタップや位置決めピン穴の加工がしやすいので、下穴は出来るだけ貫通させましょう。(もちろん板厚によっては貫通できない場合もあります)
さらに下の図のように不要な部分は反対側から大きめのバカ穴を空けておけば、ワイヤー加工での公差穴の加工がしやすくなります。
ボルトの通し穴ではない役割の穴はその都度、適切な深さになるように心がけましょう。
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