・将来的に機械設計への転職を考えてるけど将来性が心配…
このように悩んでいませんか?
私は現役機械設計者ですが、この悩みの回答として「機械設計は将来性がある」と断言できます。
その理由としては以下の2つが挙げられます
・機械設計には高いスキルが必要だから
順に解説していきます。
機械設計が無くならない2つの理由
「きつい」「難しい」のイメージがある機械設計ですが、実はしっかりとした将来性があります。
その理由を2つに分けて説明します。
【1】機械設計は身の回りのものすべてに関わっているから
機械設計という職業はなくなることはありません。
なぜなら車やスマホ、家電などは、ほとんど機械設計が関わっているからです。
さらに言うと、機械設計の仕事の幅はメチャクチャ広くて、今挙げた機械製品だけでなく身の回り全ての物に機械設計者が関わっています。
例えば水道から出る飲み水も「機械設計者が考えた機械」で生産された水道管を通っているし、今あなたが着ている服も「機械設計者が考えた機械」で生産されています。
つまり人間が生きていくうえでは「機械設計」は必須の職業なのです。
ですのでこの先数年、いや数十年は機械設計の仕事が無くなることはあり得ません。
【2】機械設計には代えようのない高いスキルが必要だから
機械設計には高いスキルが必要になってきます。
ここで機械設計のイメージを持っていただく為に、機械設計者に必要なスキルを少し紹介します。
- 材料力学、機械力学、流体力学、熱力学と呼ばれる4力の知識
- 製図知識
- CAD等を使う為のパソコンスキル
- JISなどの規格の知識
- 顧客とのコミュニケーションスキル
- 工程をまとまる管理スキル...etc
ざっと思いつくだけでもこれだけのスキルが必要になります。
これらのスキルを得るのはなかなか大変で、日々勉強の毎日です。
このように機械設計は誰でもできるような簡単な仕事ではない為、機械設計者の数はあまり多くなく、機械設計業界は常に人手不足です。
コロナで世界中が不景気の中でも機械設計者の募集は途切れることがありません。
さらに機械の技術レベルは常に上がり続けており、機械設計者もそれに合わせてスキルを磨き続ける必要があります。
機械設計はとてもじゃないですが、AIではとって変わることはできない職種です。
また機械設計は仕事で得たスキルを活かすことで、単価の高い副業もできる業種です。
「自分で仕事を選びたい!」「本業の後のスキマ時間で副業をしたい!」といった方はぜひこちらの記事をご覧ください。
機械設計でも活気が良い業界とそうでない業界がある
ここまで機械設計の将来性について書きましたが、実はすべての分野の機械設計が当てはまる訳ではありません。
他の業種同様、分野によって将来性は変わってきます。
ここで将来性のある分野とない分野をそれぞれ紹介しますので、ぜひ仕事選びの参考にしてください。
自動車や医療などの高品質分野
高品質な製品を扱う機械設計の分野はまだまだ伸びます。
例えば以下の分野です。
- 自動車
- 医療機器
- 半導体
- 計測機器
このような分野は高い品質が求められるので、結果としてその製品をつくる機械も高いレベルを要求されます。
特に人の命に係わる自動車や医療機器は、高い安全性が求められます。
高品質な機械は日本の得意分野ですので、まだまだ海外に負けていません。
逆に海外から日本の機械制作メーカーに仕事の依頼が来るほど引く手あまたです。
またこの分野の機械は様々な機能が必要になるので、機械の値段も高くなる傾向があります。
家電製品などの安価で量産的な分野
逆に将来性が厳しい分野もあります。
以下の分野だと今後は厳しいかもしれません。
- 家電製品
- ネジなどの小物品
このあたりの分野になるとイメージとしては薄利多売といった感じで、単純な設備を短納期で作りそれを数多くこなしていく場合が多いと思います。
そのような単純な機械設備は技術レベルもあまり求められないので、海外メーカーの方が圧倒的に安く作れます。
現状、中国や韓国など機械メーカーが仕事を持って行ってしまっていることが多いです。
ぶっちゃけ機械の値段の安さに関しては、海外機械メーカーの方がアドバンテージは圧倒的に高く、日本メーカーは値段での勝負は負けてしまっています。
【まとめ】正しい業界を選べば機械設計はまだまだ将来性がある
機械設計という職業は将来性はまだまだあります。
ただし注意点として、この将来性は業界によって変わってくるので、業界選びには気を付ける必要があります。
おススメなのはやはり高品質分野だと思います。
高品質分野の機械設計で経験を積めば、日本にいながら世界トップレベルの技術力を身に着けることができるでしょう。
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