完全在宅ワークでCADの仕事をして分かったこと【機械設計の場合】

機械設計エンジニアの転職

「機械設計で完全在宅ワークは無理だろう」

機械設備メーカーに勤めていた頃は、在宅ワークに憧れつつもそれが難しいと諦めていました。

ただ現在はご縁もあって設備メーカーから機械設計会社へ転職し、完全在宅で機械設計の仕事ができています。

そこで今回は機械設備メーカーから在宅での機械設計へ変わって感じたことをまとめてみました。

※記事内容
  • 在宅ワークで機械設計の仕事はできるのか?
  • 在宅ワークに変わることのメリット・デメリット

このご時世、在宅ワークを希望する機械設計者の方も多いと思うので参考になればいいなと思います。

機械設計で在宅ワークは可能なのか?

機械設備メーカーにいた頃は請負の仕事をしていました。お客さんから「こういう設備が欲しい」という依頼を受け、設計から組立、調整まで完成させてお客さんの工場へ納品するという流れです。

一方で現在勤めている設計会社は受託の仕事になります。所謂”外注先”と言えば分かりやすいですが、機械設備メーカーから「この機械の設計をしてほしい」という依頼を受け設計を進め、図面を納品するまでが仕事になります。

※請負と受託の違いに関してはリビィさんの動画で詳しく説明されています。

https://www.youtube.com/watch?v=QKid8VA8srw&t=12sより引用

前職のような機械設備メーカーに勤めている場合、在宅ワークは難しいと思います。設計自体は電話やチャットなどで連絡を取り合えば在宅でもできますが、設計後はそうもいきません。

設計修正の対応や各部署からの問い合わせは現場に居ないと対応できない事も多く、設備で問題が発生した際も実際の設備を見ないと何が原因でどう対処すればいいか判断できません。

逆に受託型の設計会社の場合では、設備に問題が発生した際は設備の担当設計者から「こういう問題が発生したので、図面をこう直してください」というような依頼がくるので、その情報を元に図面を修正し提出します。(これは自分の経験を元に書いているので、場合によっては問題のある設備を実際に見に行きその場で調査し対応することもあると思います)

お客さんとのやり取りも電話やチャットを使えば問題ないので、PCとCADがあれば問題なく仕事を行えます。

受託の機械設計を在宅ワークですることのメリット・デメリット

在宅ワークになったことと、仕事形態が請負型から受託型に変わった事で、今までのように出社して仕事をしていた頃とは環境がガラッと変わりました。

これらの環境の変化によりどのようなメリット・デメリットがあるのかをまとめてみました。

在宅ワークのメリット

設計作業に集中できる

まずは設計に集中できる環境になった事がメリットとして挙げられます。

以前の職場では多くの会議や各部署からの問い合わせ、メーカーや商社との打ち合わせなどが勤務時間のうちのかなりの時間を占めており、設計にガッツリ集中できる時間は限られていました。

メーカー勤めの人なら分かると思いますが、日中は設計外の雑務ばかりでやっと自分の設計に集中できるのが定時を過ぎてから...なんて事も多々あります。

今はそのような雑務が一切ないので一日中CADでガッツリ設計ができます。かなり集中できるので時間が経つのがだいぶ早く感じるようになりましたね。

様々な設計経験が得られる

これは在宅ワークというよりは受託型になったことで得られたメリットになります。

受託型は複数の企業の設計に関わる事ができるので、一つの会社で働き続けていては得られない知識を身に付ける事ができます。

例えば寸法の振り方などの図面表記にしても、JIS規格をよく知らなくても社内ルールで何とかなっている場合がありますが、社内ルールが無い受託型の場合はJIS規格が基本となります。JIS規格をきちんと覚える事は自身の設計根拠になり、どんな会社の仕事を受ける場合にも通用する図面を書くことができます。(もちろん取引先の社内ルールは優先的に守る必要があります)

時間の融通がかなり利く

在宅ワークでは働く時間に融通が利くようになりました。些細なことですが、昼休憩の時間を周りに合わせる必要が無かったり、日中に銀行や役場などに行けるようになります。(もちろん一緒に作業をしている人の迷惑にならないのが前提です)

特に、子供のお迎えで仕事を中断して帰らないといけないのは共働きの親にとっては結構ストレスですが、在宅ワークなら仕事を一旦中断して、子供の寝かしつけした後などの時間で仕事を進めることもできます。

子育て中の私にとって、時間に融通が利くことはかなり助かっています。

在宅ワークのデメリット

現場から学ぶことができない

出社することがないということは現場を見ることもできないというデメリットがあります。

前職の設備メーカーは同じ工場内で加工や組み立てをしていたので、自分が設計した部品がどう加工されるかや問題なく組みあがっているのかを見て学ぶことができました。また様々な部署が集まっていたので、分からないことも誰かに聞けば大抵解決することができました。

しかし在宅ワークでは向き合うことができるのはPCのみです。

もちろん設計的な疑問は先輩方から学べますが、現場の知識や感覚を得ることは難しい環境です。例えば「2本あるLMの水平出しの方法」や「機械には振動があり、その振動が問題を起こすこと」、「加工しやすい部品形状の決め方」などは現場からでないと学ぶことが難しいです。

ですので厳しいことを言いますが、機械設計で在宅ワークをするなら現場知識はある程度ないとできない=新卒でいきなり在宅ワークは不可能、だと思います。

紙を印刷しての検図などが難しい

会社だとプリンターで資料だったり図面だったりを気軽に印刷することができましたが、自宅にプリンター無い場合はこれらをPC内で作業しなくてはなりません。特に検図に関しては苦労しました。

おそらく機械設計者のほとんどが検図を紙で行っていると思います。赤ペンで修正箇所を一気にメモして最後にまとめてCADで修正する感じですね。

私も何年も紙で検図していたので、PC内での検図は中々慣れませんでした。今はPDFに打ち出してツールのチェックマークでチェックしていく方法で何とかなっていますが、もっと良い方法が無いかは模索中です。(板タブを使ってペンでコメントとかを書き込みするのが直感的で良さそうかな?と思っています)

【結論】機械設計でも在宅ワークは可能

機械設計でも在宅ワークは可能です。

ただ立場(メーカーなのか設計会社なのか)によっては、一定の業務では出社が必要になります。

在宅ワークできるかどうかは求人情報からも分かるので、転職して在宅ワークをしたい方は転職サイトを見てみるといいですね。

機械設計の求人が多いサービスを以下のページにまとめているので、ぜひ活用してみてください。

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