世間は副業ブーム真っ最中ですが、設計者の中でも副業に興味がある方は大勢います。
しかし「副業って何をしたらいいのか分からない」という理由から、実際に副業をしている人はまだまだ少ないのが現状です。
ただしそれはかなり勿体無いことで、本業で3D CADを使っている人であれば、3D CADを使った副業で収入を得ることができます。
中でも、Fusion 360という3D CADを使うことで、かなり手軽な金額で副業を始めることができます。
この記事では、副業で使うならFusion 360が最強である理由とFusion 360での副業の始め方を紹介します。
Fusion360は価格が圧倒的に安くてコスパ最強
まずはFusion 360と類似3D CADの価格比較をします。
価格 | 料金体制 | |
Fusion 360 | ¥61,600 | 1年 |
Solid Edge | ¥135,000 | 1年 |
Inventor | ¥318,000 | 1年 |
IRON CAD | ¥898,000 | 永年 |
Solid Works | ¥985,000 | 永年 |
iCAD SX | ¥1,380,000 | 永年 |
この表から分かりますが、Fusion 360の価格は他の3D CADと比べて「年間¥61,600」と圧倒的に安いですね。
月々に換算すると¥5,133となり、お小遣い程度の金額で3D CADが利用できる計算となります。
対して他の類似3D CADは最安値でも月々¥11,250となり、1万円をオーバーしてしまいます。
このことから副業としての3D CAD利用を前提に考えると、Fusion 360一択なのが現状ですね。
フリーランスの場合でもFusion 360を選ぶ事で、毎月の固定費をかなり抑える事ができます。
もしFusion 360以外の3D CADを買ってしまうと、「月々数万円をコンスタントに稼がないとCAD代が払えない」といった状況になってしまいます。 これでは副業する意味が無くなってしまいうので、Fusion 360を選ぶことでそういったリスクも抑えることができます。
Fusion 360だと副業の効率が上がる
Fusion360を副業で使用すると他の3D CADに比べて仕事の効率が上がります。
ここではその理由をそれぞれ解説します。
【機能】設計力を高める豊富な標準機能
Fusion 360にはCADとして必要とされる機能が一通り揃っています。
- パラメトリックモデリング
- スカルプトモデリング
- 干渉確認
- アニメーション
- 構造解析
- 3Dモデルの2D図面化
- CAM
他にも拡張機能も何種類か用意されていますが、普通に使用する分には上記の標準機能で十分です。
機能の中で特に面白いのが、”スカルプトモデリング”で、粘土を捏ねるような操作でモデリングする事が出来る機能です。
機械設計としてはパラメトリックモデリングで十分なのですが、柔らかい曲線なんかのデザイン性を持たせたい場合は、このスカルプトモデリングを使えば、デザイン性の高い形状にする事ができます。
さらにFusion 360のコスパが最強の理由として、3Dモデルの2D図面化が出来る点が挙げられます。
3D→2D化をFusion 360で完結させる事で、今まで必要だった2D CADが不要になり、図面作成がスムーズになることで工数の短縮にも貢献する事ができます。
【安心度】世界トップシェアを誇る“AUTODESK“の3DCAD
Fusion 360はCAD界でトップシェアを誇る“AUTODESK社“の製品です。
同社の2D CAD“AutoCAD“は設計者の99%が知ってると言っても過言ではないくらい有名ですね。
業界最大手である事で次のメリットがあります。
- ほとんどの仕事に対応できる
- 他のCADにも移行しやすい
- バグが少ない
ほとんどの仕事に対応できる
仕事を受ける時に依頼主からCADの指定をされる場合があります。
その理由としては、納品された完成データを依頼主側で修正する時に、もし違うCADで作成されていると“データが開けない、または開けても編集できない“といった問題が発生してしまいます。
そういった場合もFusion 360であれば多くの企業が採用しているので、幅広く対応できます。
他のCADにも移行しやすい
CAD自体の操作方法も業界標準の操作方法なので、将来的に他のハイエンドCADへ移行する場合でも、スムーズな移行をする事がが出来ます。
バグが少ない
バグの多いと設計スピードも悪化します。
せっかく細部までモデリングしたのに、急にCADが落ちてしまうとその時間は無駄になってしまいます。
これが納期に追われている時だったら怒り爆発ですよね。
その点大手のCADであるFusion 360ならバグ対策もしっかりしているので、安心して設計することができます。
もしバグがあった場合もAUTODESKのサポートに連絡すれば、次回のバージョンアップの際に対応してくれる場合もあります。
【情報量】ユーザー数が多く、情報が溢れてる
Fusion 360は他の3D CADに比べてユーザー数が多いので、それだけ情報も豊富にあります。
具体的には、Fusion 360には公式フォーラムがあり世界中のユーザーと情報交換をすることができます。
操作方法などの分からない事も、このフォーラムに質問する事で他のユーザーが答えてくれます。
また個人ブログ等でFusion 360の操作方法や使い方などを解説しているユーザーも多くおり、そういったブログ等で問題の解決方法を見つけることもできます。
他にも解説本やYouTubeでの動画なども豊富にあり、“ヘルプ“以上に役に立つ情報が沢山あるのもFusion 360の大きなメリットの一つです。
>>Fusion 360 Japan公式Youtubeチャンネル
Fusion 360で始める副業
Fusion 360を副業として利用するには、自分で仕事を探さなくてはなりません。
CADを使った副業はクラウドワークスなどでオンライン上で探すのが一般的です。
具体的な副業の方法は別に記事を書いたので、そちらを参考にして下さい。
>>CADを使った在宅ワークや副業はどうやって探すの?持っておいて間違いのないCADはどれ?
以上のように、設計者は自分の持っている3D CADのスキルを生かすことで副収入を得ることができますので、ぜひ挑戦してみてください。
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