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CADオペレーターはやめとけ?いやいや、むしろ働きやすい職業です

CADオペレーター やめとけ 機械設計エンジニアの転職

機械設計の仕事で欠かせないCADオペレーターですが、ちまたでは「きつい」「やめとけ」と言われています。

しかし機械設計者の立場である私からみると、ちゃんと仕事を見極めればCADオペレーターは逆に働きやすい職業だと言えます。

そこでこの記事では、「なぜCADオペレーターはキツイと言われているのか?」や「CADオペレーターに向いているのはどんな人なのか?」を紹介します。

【結論】CADオペレーターはPC仕事が苦じゃなければ、かなり働きやすい

「CADオペレーターが働きやすいかどうか?」ですが、いきなりですが結論を言うと、CADオペレーターはかなり働きやすい部類の仕事だと思います。

その理由は以下の3つにあります。

時給が高い【2,000円越えの求人が多数ある】

CADオペレーターはCADソフトを使うといった特殊な技能が必要になります。
それゆえ高校生がアルバイト感覚でできる仕事ではないので、時給は派遣やアルバイトとしては高く、2,000円を超える求人が数多くあります。

時給2,000円を超える仕事を探すのは中々難しいので、CADオペレーターの高時給はかなり魅力的ですね。

在宅勤務が可能でプライベートと両立できる

CADオペレーターは在宅勤務がしやすい職種です。

PCとCADソフト、ネット環境があれば自宅でも仕事ができるので、プライベートと仕事の両立がしやすく、また会社勤務にありがちな”雑用を押し付けられる”や、”上司にからまれる”ということが無いのでストレスがかなり減ります

スキルが貯まれば選べる勤務先が増える

CADオペレーターが働く製造業は常に人手不足なので、ある程度のスキルがあれば就職の審査で落とされることはありません。

図面の読み書き、材料の知識といったスキルはもちろんのこと、”CADを扱えると”いうスキルは製造業でならどこでも活かすことができます。

勤務先を自分で選ぶことができるので、CADオペレーターの経験さえ積んでしまえば自分の働き方に合った就職先で働くことが可能です。

CADオペレーターはキツイ、やめとけと言われる理由

先にCADオペレーターが働きやすい理由を述べましたが、ではなぜ巷ではCADオペレーターはきつい仕事と言われているのでしょうか。CADオペレーターは次の理由でキツイと言われています。

単純作業が多い

CADオペレーターの仕事のほとんどはPCで行います。1日8時間PCと睨めっこすることもざらにあります。

CADソフトでモデリングしたり製図したりすることに興味の無い人だと、CAD操作をするだけの作業はつまらないと感じるかもしれません。

ただ作業の中には「図枠の名前を変える」、「古い2D図面を3D図に起こす」などの単純作業も多いので、細かい作業をコツコツ進めるのが好きな方には特に苦にならないですね。

最初は業界知識を覚えるのが大変

製造業未経験の場合、業界知識や用語を覚えなければなりません。

はめあい公差、焼き入れ、旋盤加工...など、始めは業界用語を覚えるところからはじまり、部品の材料や公差決め、製図した部品の組み立て方法など難易度が高いことも考えていく必要があります。

おそらく始めはチンプンカンプンかもしれませんが、これらの業界知識は仕事をしていけば自然と覚えられるのであまり心配は無用です。

図面も各社によって書き方に多少の違いはあるものの基本的なルールは共通しているので、複数の会社でも働きやすいです。

複数のCADソフトを覚える必要がある

会社によって使用するCADが違う場合があるので、初めて使用するCADは操作を覚えなおす必要があります。機械系3DCADだとSolidworks、iCAD、CATIAがよく使用されていますね。

CADによって操作や機能のクセが違うので最初は少し戸惑いますが、元々CADを触ってた人ならすぐに慣れると思います。実際筆者も転職して使用するCADが変わりましたが、1か月ほどあれば実用レベルの基本操作はできるようになりました。

設計者によって指示がころころ変わるから

CADオペレーターは設計者の指示に従って作業します。「この図面をバラシしておいて」や「この部分の3Dモデリングを進めておいて」といった感じです。

指示された業務がある程度作完了したら設計者に確認をお願いするのですが、この確認の合否の基準が設計者によって変わることがあります。例えば設計者AはOKな図面の書き方でも、設計者Bからしてみたら気に食わないのでNGを出されることはよくある話です。

もともと図面というのは設計者のクセやレベルが色濃く反映されるものなので、ある程度は仕方ないと割り切る気持ちも大事です。

納期によっては残業が増える

設計部署は基本的に納期に追われることが多い部署です。

これは設計部署がものづくりの上流に位置することもありますが、そもそも製造業自体が全体的に納期に余裕がありません。

急な仕様変更が重なってしまうと納期的に厳しい仕事を設計者から依頼されることもあるので、普段から仕事を溜め込まずにスケジュールの計画を立てておきましょう。
(どうしても無理なものは無理!と突っぱねる勇気も時には必要ですけどね笑)

ちゃんと選べば実際は働きやすいCADオペレーター

これらの理由でCADオペレーターはキツイと言われていますが、これはCADオペレーターに限らず普通の仕事全般にも言えることです。
むしろCADオペレーターはある程度経験を積んでしまえば様々な会社で働くことができるので、時給の高さや在宅勤務が可能などといったメリットの方が遥かに大きいです。

「CADオペレーター=スキルのない主婦が、育児の片手間にPCでちょろっとできる仕事」という認識で始めた人にとっては確かにキツイ部分はあります。恐らく、このような「楽だと思ってたけど全然キツイじゃないか!」というネガティブな声が広がってしまったゆえに、CADオペレーターはキツイと言われているのではないかと思います。

ブラック企業を避ければだんぜん働きやすい

ブラック企業の求人さえ避けていれば、CADオペレーターは働きやすい職種です。ブラック企業を避けるには、ハローワークよりもエンジニア専門の派遣会社などのHPで求人を探しましょう。例えば派遣会社のパーソルクロステクノロジーはCADオペレーターの求人数がトップクラスで高時給なものが多いので、希望に合った求人がすぐに見つかります。

下はパーソルテクノロジースタッフの実際のCADオペレーターの求人ですが、時給2,000円越えの求人が多数掲載されており、在宅勤務可の求人もあります。(画像の一部にボカシを入れています)

未経験からCADオペレーターになる方法

CADオペレーターの仕事は未経験でも始める事ができます。

未経験でCADオペレーターになるには、まずは派遣会社に登録し、未経験者OKの会社で働くのが一般的です。一度派遣社員としてCADオペレーターとして働けば、CADの使い方や製図の知識などのスキルを習得できます。このようなスキルや経験を身につければそれを強みにできるので、正社員にステップアップしたり、在宅ワークへ切り替えたりと仕事の自由度が高まります。

具体的な方法は次の記事で解説していますので、興味のある方はご覧ください。

CADオペレーターの求人を効率的に探すなら

CADオペレーターの仕事を探すには”求人サイト”で仕事を探すのが一般的な方法ですが、求人数が少ない求人サイトを選んでしまうと条件が良い会社がなかなか見つからないということが多いのが現実問題としてあります。

求人サイトによって得意不得意なジャンルがあるので、CADオペレーターの求人がそもそも少ない求人サイトで探したところで時間の無駄です。エンジニアに強い求人サイトはCADオペレーターの求人数が多い傾向があるので、エンジニア向けの求人サイトで優先的に探しましょう。

次の記事にCADオペレーターの求人数が多いサイトを抜粋しましたので、ぜひ活用してください。(実際の求人数も求人サイトごとに調査して載せてあります)

CADオペレーターが実際に直面した課題とその解決策

長時間作業による身体的負担

CADオペレーターは長時間パソコンに向かうため、肩こりや腰痛、目の疲れなどの身体的負担が大きいです。

自分の体型に合った椅子やデスクの導入や、モニターの高さ調整などを行えば身体への負担を軽減できます。

また1~2時間ごとに短い休憩を取り、ストレッチや軽い運動を行うのも効果的です。

厳しい納期と複数案件の同時進行

複数の案件を同時に進行し、厳しい納期に対応する必要があり、精神的なプレッシャーが大きいです。

ToDoリストやプロジェクト管理ツールを活用し、優先順位を明確にすることで効率的に作業を進められます。

またチームメンバーや上司と密に連絡を取り、進捗状況や問題点を共有することでお互いにサポートし合う環境が生まれます。

専門知識の不足による業務の難しさ

CADソフトの操作だけでなく、建築や機械などの専門知識が求められ、未経験者にはハードルが高いです。

職業訓練や社内研修があればそれを活用し、必要な知識やスキルを体系的に学びましょう。

一番効果が高いのが実際の現場を経験し、その経験を通じて実践的な知識やスキルを身につけることです。

高精度な作業へのプレッシャー

ミスが許されない高精度な図面作成が求められ、精神的な負担が大きいです。

作業工程ごとにチェックリストを作成し、適宜自己チェックをすることでミスを減らせ、ミスが減っていくことで自信にも繋がります。

慣れない作業の場合など、自信が持てない場合は早めに上司やお客さんにチェックしてもらうことを心がけましょう。

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