残業するのが当たり前すぎて、定時で帰るのが悪だと感じてませんか?
機械設計は残業が多い業種で、中には月100時間を超えるような残業も珍しくありません。
そうなってくると当然プライベートの時間もなく、気付くと設計部署の殆どが独身男性…
そして中には「あいつだけ早く帰りやがって!」という人も現れ、部署内がギスギスした雰囲気になってしまうことも。
そんな環境で働いていてもストレスは溜まるわ、仕事でミスばかりするわで良いことは何一つありません。
できれば月20時間程度の残業で心に余裕を持って働きたいところです。
具体的には次の2つの方法を用いて、残業を減らす働きかけをしてみましょう。
- 批判覚悟で定時上がりキャラになる
- 残業の少ない会社を見つけだし転職する
この記事では機械設計者特有の残業が多くなる原因と、その残業を減らす解決方法を解説します。
残業を減らせればその分、趣味や副業に時間を割けるようになります。
特に機械設計は在宅で副業しやすいので、自分に合った方法で副収入を手に入れましょう。
機械設計者の残業が多くなる原因
機械設計者の残業が多くなる原因は主に次の4つです。
製造業は納期が絶対なので、納期を守らせる為に無理な残業を強いられる
納期はどんな仕事でも大事ですが、製造業ではそれが特に顕著です。
例えば顧客工場に納期通りに設備を納入出来なかった場合だと、その設備が予定通りに稼働したことで得られるはずだった売上が、遅れた分だけ無くなってしまいます。
これは顧客にとっては大きな損失となってしまいますので、最悪の場合「納期遅れによって発生した損失を補填させられる」なんてことにもなりかねません。
このような事態を避けるために、会社は納期を守らせようと社員に無茶な残業を強いてしまいます。
残業前提のスケジュールになっている
基本的に設計スケジュールは顧客のスケジュールに左右されます。
先程も述べましたが、「いついつまでに製品を何万個作る」というスケジュールが顧客側にはあるので、そのスケジュールは絶対守らなくてはなりません。
そして大抵の場合その顧客のスケジュールもギリギリな事が多く、それに間に合わせる為にこちら側は残業必須のスケジュールを立てるしかありません。
仕事を始めた段階ですでに切羽詰まってる状態ですがよくある話ですね。
突発的なトラブルが多く発生する
機械設計をしてて、「ミスもトラブルも無く上手くいった!」なんて事はほとんどありません。
ほぼ100%の確率で何かしらのトラブルが発生します。
設計中のミスであれば図面を直すだけで済みますが、部品も出来上がり既に組み付けた後に発覚したミスは部品の作り直しになるので、数日〜数週間の遅れが発生してしまいます。
しかしトラブルがいくらあろうと設備を納める納期は変えられないので、残業をしてなんとか凌ぐしかありません。
こういった案件がいくつも重なると、残業+休日出勤がかなり増えてしまいます。
設計の仕事はカバーがされづらいし、しづらい
先程のようにトラブルが発生しても「複数人で分担すればいいじゃん」と思われるかもしれませんが、中々そう簡単にはいきません。
他人が設計した物のミスを修正するためには、「ミスした理由」「ミスした箇所」「ミスの修正方法」を理解し対策方法を考えないといけません。
しかしトラブル対応に追われてる担当者にこれらを相談しても、忙しさのせいで相談にのってくれなかったり、細かい説明をしてはくれないことがあります。
よく言われるのが「忙しいから後は任せた!」ですね。くそが!
なので自分で解決策を生み出す必要があるのですが、他人の設計を理解するのは結構時間がかかるし、それ相応の技術力も必要になってしまいます。
これが他の設計案件のカバーをしづらい、またはされづらい理由となります。
説明する側も他人にミスの状況や解決方法を細かく説明するくらいなら、自分でやってしまった方が早いと思い、トラブルを自分自身で溜め込んで残業で対処してしまおうとなります。
機械設計者の残業を減らす方法
機械設計者の残業が多くなるには以下の理由がある事を解説しました。
- 製造業は納期が絶対なので、納期を守らせる為に無理な残業を強いられる
- 残業前提のスケジュールになっている
- 突発的なトラブルが多く発生する
- 設計の仕事はカバーがされづらいし、しづらい
このような原因から、機械設計職では慢性的に残業が多くなってしまいます。
残業を減らす解決策として、会社の体制や取引先の変更などの改善ができれば残業時間は減るかもしれません。
しかしそれはイチ設計者が変えられるものではないので、改善できないままで残業時間も減らないのが現実です。
そこで、残業を減らす現実的な方法として次の2つの方法があります。
- 批判覚悟で定時上がりキャラになる
- 残業の少ない会社を見つけだし転職する
それぞれ解説します。
批判覚悟で定時上がりキャラになる
1番手っ取り早いのは、自分だけ定時で帰るという方法です。
ただ注意しないといけないのは、あなたが残した仕事をするのは結局のところ同僚や上司になります。
ですので仕事が未完のまま帰ることを続けると、「あいつだけ定時で帰りやがって!」と恨み節を言われるのは目に見えてます。
このように周りから恨まれるような状況でも「全然平気♪」という人は定時上がりキャラを貫けばいいと思います。
そのうち周りも諦めることでしょう。
ただほとんどの人は人は「恨まれるくらいなら残業したほうが楽だ」と定時上がりを続けるのは諦めてしまいます。
なので確実かつ簡単に残業を減らすには、今の会社でなんとか解決しようとするのではなく、早めに見切りをつけて転職をしたほうがいいでしょう。
残業の少ない会社を見つけだし転職する
転職と聞くと「会社を変えても、今以上に残業が多い会社になったらどうしよう…」と不安になってしまいますが、きちんと転職先の情報を手に入れ今の状況と比較することで不安の無い転職にすることができます。
具体的には転職エージェントを利用する事で、あなたが本当に知りたい情報を知ることができます。
転職先を探すときは求人情報に載っているような建前の情報ではなく、“職場の雰囲気“や、“残業の量のホントのところ“などが知りたいですが、面接官相手には中々聞きづらいですよね。
聞きづらい事は他にも…
- 公開されている募集要項は本当なのか?
- 自分のスキルを活かせるのか?
- 今より給与は下がらないか?
- やりたい仕事がさせてもらえるのか?…etc
このような自分では中々聞きづらい事でも、エージェントを通してなら聞きやすいですよね。
転職エージェントといえば、「報酬目当てで適当な会社に転職させられるんじゃないか?」と不安になるかもしれませんが、それも大丈夫です。
実は一度転職した人はその後もまた転職する確率が高く、30代だと3人に1人が2回以上の転職を経験しています。
一度目の転職の時に誠意のこもった対応をしてくれたエージェントだと、再び転職しようとしたときもまた利用しようと思いますよね。
エージェント側としても、同じ人がリピーターとして何度も利用してくれれば、売上もその分多くなります。
ですので適当な転職先を紹介してその場限りの関係になるよりも、本当にその人が求める会社を紹介して、「転職して良かった!」と感じてもらえた方がお互いWin Winになれるという訳です。
ですので転職先を探すときは、一人で無駄に悩まずに転職エージェントをガンガン利用して、本当に欲しい情報を正しく入手しながら転職活動しましょう。
また転職エージェントについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
>>機械設計者の転職で失敗しない方法とは?【転職活動の効率UP】
また「機械には携わっていたいけど、設計職はストレスが多くて辞めたい…」という方には”CADオペレーター”という道もあります。
CADオペレーターは設計で得た知識やスキルをそのまま使えるうえに、基本は注文通りの図面を描くだけなので、圧倒的にストレス無く働くことができます。
気になる方はこちらの記事ものぞいてみてください。
>>疲れた機械設計者へ”CADオペレーターへの転職”をおすすめする3つの理由と転職方法
【まとめ】機械設計者の仕事がつらい原因は残業にあり
残業が多くなるには次の4つの理由があります。
- 製造業は納期が絶対なので、納期を守らせる為に無理な残業を強いられる
- 残業前提のスケジュールになっている
- 突発的なトラブルが多く発生する
- 設計の仕事はカバーがされづらいし、しづらい
そしてそんな残業を減らす方法は次の2つです。
- 批判覚悟で定時上がりキャラになる
- 残業の少ない会社を見つけだし転職する
自分にあった残業の減らし方を選んで、どうか心と体に無理のない設計者ライフを楽しんでください。
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